早くも豊作の便り、栗拾いに行ってみませんか

朝晩がすこし涼しくなって、道の駅の店先にも栗が並びはじめました。
今年は、うれしいニュースが届いています。千葉県の農園では、2026年は、栗の生育が順調で豊作とのこと。栗拾いも早くから楽しめているそうです。茨城の産直市場でも、収穫時期の早い品種がすでに店頭に並んでいるといいます。豊作の年は粒ぞろいも良くなりやすいので、今のうちからお店をのぞいてみるのがおすすめですよ。
栗ごはんが恋しくなるこの季節、今週は栗のお話です。

ここだけの豆知識
栗のビタミンCは、加熱してもあまり壊れません
ビタミンCといえば熱に弱いのが定番ですけれど、栗はすこし事情がちがうんです。栗に含まれるビタミンCはでんぷん質に守られているので加熱調理をしても壊れにくいのだそう。でんぷんの粒がビタミンCを包み込んで、熱から守ってくれるイメージですね。
しかも量そのものも見逃せません。ビタミンCはリンゴの約8倍も含まれていますという報告もあります。栗ごはんを一杯食べるだけで、思っている以上に栄養がとれているのかもしれません。

「栗は四年」だった、という記録が残っています
「桃栗三年柿八年」ということわざ、栗は桃と同じ三年で実がなると思っていませんか。じつは平安時代の記録には、少しちがう数え方が残っているんです。当時の人は「桃三、栗四、柑六、橘七、柚八」と言っていたのだとか。
長い年月のあいだに語呂の良さからか「桃栗三年」にまとまっていったようですけれど、もともとは栗のほうが一年長かった、というのはちょっとした発見だと思いませんか。
賢い選び方
見るところは3つです。栗はイガの中で育つので、選ぶときは鬼皮の様子がすべての手がかりになります。
ツヤと張り
新鮮な栗は、果皮に張りと光沢があり、みずみずしさを感じます。表面がかさついているものは水分が抜けはじめているサインです。

持ったときの重み
ツヤのない古い栗は、水分が減っているので重みがなく、甘味も風味も減少しています。見た目が同じくらいの大きさなら、手に取って比べてみてください。
穴や黒ずみの有無
鬼皮に、丸い穴が空いていたら注意が必要です。虫が実を食べたあとに開けた穴の可能性が高いので、できるだけ避けたいところですね。
おすすめの食べ方
栗ごはんを作るなら、いちばんの壁は皮むきでしょう。コツはひとつだけ。むく前に、一度冷凍してしまうこと。
生の栗を洗ってから冷凍庫へ入れ、しっかり凍らせます。そのあと熱湯に数分くぐらせて解凍すると、鬼皮がふしぎなくらいやわらかくなるんです。鬼皮自体がずいぶんとやわらかくなり、渋皮との間に少しすき間ができてむきやすいのだそう。冷たいまま包丁を入れるより、ずっと力がいりません。
冷凍しても食感や風味が損なわれることはなくおいしさはそのまま。手が痛くなるほど格闘していた皮むきが、うそのように楽になりますよ。

豊作の年は、味も価格もやさしくなりやすいもの。今年はぜひ、栗ごはんやモンブランを心ゆくまで楽しんでください。栗を選ぶときは、ツヤ・重み・穴の3点をちょっと思い出してもらえたらうれしいです。